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出版社:岩波書店
出版日:2021年03月19日頃
ISBN10:4000614576
ISBN13:9784000614573
販売価格:1,980円
「今日もどこかではっきよい!」 世界中から国技館に集まった少年力士たち、女相撲の大横綱、女子高校生の相撲部、スーパーマーケットを切り盛りする力士たち、沖縄角力の伝説の猛者、韓国シルムのプロ選手、モンゴル相撲の闘う人類学者……。相撲を愛するスー女(相撲女子)2人が出会ったのは、生まれた国も年齢もバラバラ、だけど一途に相撲を愛し、国籍、性別、社会環境を乗り越えて土俵に立つ世界の「おすもうさん」たちだった!
はじめに
1 東京・両国 文●和田靜香
小さなおすもうさん
はっきよーい、のこった!
国技館に集ったのは世界七か国と日本全国から集まった、ひょろり、びくびく、小中学生のおすもうさんたち。さぁ、どうなる?
2 北海道・福島町 文●金井真紀
女性のおすもうさん
母の日に開かれる「女だけの相撲大会」。
参加するのは、トラック運転手、介護士、ベトナム人技能実習生など働く女性たち。
その力こぶは輝いていた!
3 京都市 文●和田靜香
女子高校生のおすもうさん
京都の高校にある女子だけの相撲部。
まわしを巻いた彼女たちはどんな風に相撲と出会い、どう戦うのか?
はたして強い女子はなにを思う?
4 沖縄・ 辺野古 文●金井真紀
沖縄角力のおすもうさん〈前編〉
ウチナージマ(沖縄角力)は、道着姿で組み合う三本勝負のおすもう。
基地建設で揺れる名護市辺野古の海岸に、こわもてのうみんちゅ(漁師)が現れた。
5 和歌山県 文●和田靜香
スーパーマーケットのおすもうさん
「いらっしゃいませ〜」
昼間スーパーマーケットで忙しく働く男たちは夜6時を過ぎるとまわしを巻いて土俵に上がる、スーパーマンなのであった。
6 沖縄・ 久米島 文●金井真紀
沖縄角力のおすもうさん〈後編〉
おとうから息子、にいにいから弟、しーじゃ(先輩)からうっとぅ(後輩)……島の男たちは角力を通じて生き方を伝えていた。
日が暮れて、飲めや歌えの大宴会。
7 石川・唐戸山 文●和田靜香
祭りのおすもうさん
石川県の能登に二〇〇〇年続く相撲大会がある。
そこはUFOが飛来すると噂される街。
土俵は宇宙人がつくった基地のようだ。
謎めいた土俵で繰り広げられる戦いとは?
8 韓国・水原(スウォン) 文●金井真紀
韓国シルムのおすもうさん
「天下壮士」の称号を持つ最強選手&プロの女子力士に突撃インタビュー!
シルム界の長老は、ベトナム戦争のジャングルで開かれた相撲大会を振り返る。
9 大阪・ 大浜公園 文●和田靜香
世界から来たおすもうさん
世界三〇か国から大阪の相撲場に集まったのは肌の色もことばも違う世界各地のおすもうさん。
ただ一つ共通するのはまわしを巻いていること。
10 中国・ 内モンゴル自治区……の気分で茨城県 文●金井真紀
モンゴルブフのおすもうさん
モンゴルの草原でゲルに住み、馬に乗り、馬乳酒を酌み交わすおすもうさん。
狼伝説、ラクダのステップ、鷹の舞い……
ブフを取り巻く物語を嚙み締める。
おわりに
参考文献
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