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出版社:岩波書店
出版日:2002年12月18日頃
ISBN10:4000241214
ISBN13:9784000241212
販売価格:2,750円
1939年、アメリカで独裁者たらんと願う政治家が、博学多識の教授を従えて模索の旅の途上スイスのジュネーヴに。迎えるは海千山千の亡命知識人。目下のヨーロッパのキナ臭い政治状況を視野に独裁者の条件をめぐって辛辣にして抱腹絶倒の激論が続く。1962年に書かれた作品ながら、まさに世界の今を照射する政治小説![解題:加藤周一]
本書の刊行によせて
独裁者について(加藤周一)
1 著者,コロンブスの卵を求めてヨーロッパにやってきた2人のアメリカ人に会う.相手は,独裁者志望のダブル氏と氏のイデオロギー顧問,かの有名なピックアップ教授
2 伝統的政治術と,大衆文化の時代におけるその限界
3 われわれの時代において全体主義的傾向を助長するいくつかの条件について
4 革命失敗後のクーデタ計画
5 独裁を志す男の文芸の女神(ミューズ)への片思い,ナンセンスな家系図と偏頭痛について
6 素質ある者多かれど,選ばれる者少なし
7 独裁志願者の政党について
8 綱領は無用の長物.議論は禁物.いかにして大衆を暗示にかけるか
9 民主主義はいかにしておのれを食い尽くすか.どさくさに紛れて漁夫の利を得る術の参考例
10 二枚舌の使い方と自分の嘘に騙される危険について
11 全体主義の天命に嫌気がさして,プライヴェートな生活が恋しくなる
12 警察と軍隊の後ろ盾がない陰謀,反乱の孕む危険性について
13 溺れる者への藁(レンズ豆スープ)作戦と当局の手を借りたクーデタ
14 国民総賛成,国家=党の浸透,濡れ衣の大量生産について
訳者あとがき
人名註
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