雑誌『都市問題』にみる都市問題 1925-1945

凡例 　はじめに　新藤宗幸 1 『都市問題』にみる都市問題・概観　松本克夫 　1　『都市問題』が目指したもの 　2　『都市問題』を担った人物群像 　3　編集の特徴 　4　主題と論調の変遷 2 地方自治と地方制度改革　新藤宗幸 　1　『都市問題』における論調の変遷 　2　東京市政の「腐敗」と市政浄化 　3　普通選挙と市政 　4　翼賛政治体制の進行 　5　おわりに 3 東京市の人事行政ーーその実態と改革論　川手　摂 　1　市制，市制特例と人事行政 　2　『都市問題』以前の東京市の人事行政 　3　『都市問題』創刊後の東京市の人事行政 　4　1930年代中盤以降の東京市の人事行政と『都市問題』『市政研究』 　5　総括 4 地方財政ーー両税委譲論の隆盛と挫折　高端正幸 　1　日本地方財政にとっての1920年代・30年代 　2　1920年代における地方財政問題 　3　両税委譲問題の展開 　4　『都市問題』にみる両税委譲論 　5　1930年代初期ーー情勢の変化と財政調整制度案の登場 　6　独立税主義への税収分与の加味（1931〜33年の『都市問題』） 　7　両税委譲論・財政調整制度論の戦時税制への解消 　8　おわりに 5 公益事業をめぐる相克と公益企業法案　住弘久 　1　はじめに 　2　公益事業をめぐる諸問題とその相克 　3　公益企業法案とそのインパクト 　4　結びにかえて 6 都市計画事業ーー財源，土地区画整理，「不燃焼都市」　田中暁子 　1　『都市問題』で取り上げられた都市計画に係るテーマ 　2　都市計画事業の財源問題 　3　土地区画整理 　4　「不燃焼都市」建設 　5　おわりに 7 公衆衛生ーー母子保健，塵芥屎尿処理，結核　五石敬路 　1　公衆衛生をめぐる議論とその背景 　2　『都市問題』の特徴 　3　母子保健ーー乳幼児死亡率の低減に向けて 　4　塵芥屎尿処理ーー都市化の転換点に生じた矛盾 　5　結核ーー絶対的に不足する施設数 　6　公衆衛生行政についてーー保健所の設置に向けて 8 戦時体制下の市民生活と町内会　住弘久 　1　はじめに 　2　町内会に対する3つの問題関心 　3　町内会整備をめぐる問題点と「町内会に関する研究要綱」 　4　「町内会に関する研究要綱」以後の動き 　5　結びにかえて 9 都市経営論ーー池田宏と関一を中心に　青山彰久 　1　『都市問題』の都市経営論 　2　池田宏と関一，とその時代 　3　都市の機能を計画するーー都市計画の誕生と「八億円計画」 　4　都市の自立を求めてーー都市制度の改革 　5　賢人主義ーー都市の政治と住民 　6　何を学ぶのか 　おわりに　松本克夫 　人名索引