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出版社:岩波書店
出版日:2020年12月18日頃
ISBN10:4000229737
ISBN13:9784000229739
販売価格:5,060円
9.11後、セキュリティの技術とビッグデータの進展は、国境の意味づけ、そしてあり方そのものを大きく変えた。我々はどのように国境を位置づけているのか、国境は個人や社会にどう影響するか、そして脅かされる人権や正義をどのように確保するべきなのか。多数の資料や取材、政治理論から示す国境論。
はじめにーー跨境(こきょう)の解剖学
序章
複眼的に見るーー物事を見る二つの方法
本書の構成
第一章 境界ーー厚い境界と薄い境界
構成単位をめぐる政治
鏡を通して、再訪
結論
第一部 外縁部
第二章 「壁」とその影ーー境界地域のセキュリティ
アメリカにおける外縁部の境界セキュリティーー 一九八六年〜二〇一六年
外縁部における境界づくりの傾向ーー網を拡大する
周辺における国家の再考
結論
第三章 一つの境界、二人の主権者?
越境協力1--アメリカとカナダ
越境協力2--アメリカとメキシコ(カリブ海諸国)
主権、セキュリティおよび領域性ーー隣人の再概念化
境界地域の市民権ーー素描
結論
第四章 境界共同管理、コスモポリタニズムと帝国の亡霊
グローバルな問題?
境界共同管理ーー規範上の懸念を比較考量する
結論
第二部 入国検問所
第五章 最小の警察官ーービッグデータ、セキュリティ、そしてアイデンティフィケーションをめぐる政治
アメリカの入国検問所における国境のセキュリティーー二〇〇一年〜二〇一六年
検問所セキュリティとアイデンティフィケーションをめぐる政治
ビッグデータと国家
ビッグデータと主体
結論
第六章 主権、セキュリティおよび信頼をめぐる政治
越境的なリスク評価1--トラスティド・トラベラーと情報共有
越境的なリスク評価2--国家間協力と共同配置
主権と信頼
共同の検問所ーー市民と外国人を考える
結論
第七章 デジタルの暗闇の中へーーデータ、グローバルなファイヤーウォール、セキュリティの将来
グローバルな問題
規範的考察ーーグローバルなファイヤーウォールの導入
データとセキュリティの将来
結論
監訳者あとがき
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