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出版社:岩波書店
出版日:2018年11月19日頃
ISBN10:4000229621
ISBN13:9784000229623
販売価格:2,310円
功利主義は今日の世界で最も影響力を持ち、同時に論争を呼ぶ世俗的倫理である。世界的に名高い哲学者P・シンガーが、起源から現在に到る歴史をわかりやすく解説しつつ、これまで向けられてきた数多くの批判に回答する。そして貧困、安楽死、動物の権利といった現代的課題の解決に対し、功利主義がいかに応えうるかを示す。
序 文
謝 辞
第1章 起 源
古代の先駆者たち/初期の功利主義者たち/創始者:ベンサム/提唱者:ジョン・スチュアート・ミル/学究的哲学者:ヘンリー・シジウィック
第2章 正当化
ベンサムによる功利主義原理の正当化/ミルの証明/シジウィックの証明/ハーサニィによる,無知の条件下での合理的選択からする議論/スマートの態度と感情への訴えかけ/ヘアの普遍的指令主義/グリーン:対抗する諸原理の誤謬を指摘することによる功利主義擁護論
第3章 われわれは何を最大化すべきなのか?
古典的見解/経験機械/選好功利主義/多元主義的帰結主義/感覚ある存在者を超えた価値/内在的価値:これまでの話/快楽とは何か?
第4章 反 論
功利主義はわれわれに不道徳に行為せよと言うのだろうか?/効用の測定/功利主義はあまりに多くを要求しすぎだろうか?/功利主義はわれわれの特別の義務を無視するのか?/「人格の別個性」の無視/効用の分配
第5章 規 則
功利主義の二つの形態/時限爆弾/秘密にしておく/功利主義は自己抹消的か?
第6章 功利主義の実践
功利主義を今日適用する/生命の終わりの決定/倫理と動物/効果的利他主義/人口のパズル/国民総幸福
訳者あとがき
読書案内と引用に関する注
人名索引
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