ペンギンは歴史にもクチバシをはさむ

プロローグ　人よせペンギン 　ペンギン・イメージ／親近感／珍しさ／かわいらしさ／たくましさ／あっちも見ている／呼び名の響きと集団行動／日本人のペンギン好きは世界一？／変身を続けた鳥 第1章　太った海鳥 　日本に野生のペンギンがいる／パタゴニアの海洋狩猟民／昔はどの家でもペンギンを飼っていたものさ／糞尿物語／南アフリカの民族衣装／かん高い声で鳴くもの／ヨーロッパにいた「北のペンギン」／再発見／狩猟法・利用法／そして一羽もいなくなった／責任者探し／語源論争／ラテン語起源説が優勢 第2章　羽毛の生えた魚 　両カトリック教国の世界戦略／挑戦者たち／急増する目撃記事／「未知の南方大陸」を象徴する生きもの 第3章　ペンギンズ・イン・プリント 　ヨーロッパ人になったペンギン／描かれたペンギン，地名になったペンギン／博物図の誘惑／見世物の効果／活字の中の漂流 第4章　シロクマのともだち 　アザラシ猟・捕鯨，そして企業的ペンギン狩り／ペンギン釜ゆで事件／ダーウィンの衝撃／「動物いじめ」から「動物愛護」へ／動物園デビュー／子どもの本の世界へ／南極点レース 第5章　オタクの国のペンギン踊り 　世界図の謎／企鵝の謎／ペンギン皮がやってきた／舶来イメージ広がる／白瀬隊「謎のペンギン踊り」／生きてるペンギンがやってきた／平和と繁栄の象徴 エピローグ　変身はまだまだ続く 　記号としてのペンギン／「ペンギン」という生きものはいない あとがき 引用・参考文献一覧